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社会福祉法人ポポロの会
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~ ちょっと、ひといき ~ 風の中のマリア (稚拙な読後感です)

2014-02-27
過激な発言で批判もありますが、百田尚樹氏は時代に必要とされる作品を生みだしている作家だと思います。
 
「風の中のマリア」は生きとし生きるものは何のために生を受け、活動し、死に至るのかということを昆虫であるオオスズメバチの生態と習性(本能)を通して、人間社会に一石を投じていると感じます。
 
 この作品を読んでいると自分が生まれてきた意味を探求することはとても大切なだと改めて考えさせられます。大半を本能で生きる昆虫のような明快な解は求められないとしても、少なくとも置かれている環境での役割使命を自己覚知している人は自分も含めて、どれだけいるのでしょう?宗教の範囲になるかも分かりませんが、自分の存在(誕生)の意味を探求している人はどれほどいるのでしょう?私のように考え切らないうちにけりをつけ、生きている人間にとっては、その意味を再考するきっかけになった作品で、自分の在り方を大いに反省させられました。
 
 また、組織についても一考させられるストーリーで、組織も成長する時期もあれば衰退する時期もあり、世代交代の時期には取り組みの質が変貌することだってある。社会福祉法人も閉じてしまうことは稀だが、変化がありそれはまるで擬人化された生き物と同じ盛衰を繰り返すように思います。
 
人も同じで誕生し、死に至る過程で、人として様々な役割を与えられ、時に家族を構成し、社会に何らかの役割を得、そして果たし、それぞれの盛衰を経て生を閉じることになります。風の中のマリアが伝えようとしているものの中心は、その時々で与えられた最善をいかに尽くすか、生まれた以上は必ず死があり、それまで人(自分)が他者や社会に何を成すべきかを問うているのではないかと思います。
 
読後、私の心を占めたのは自分の終活について、でしたが・・・。
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