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社会福祉法人ポポロの会
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トムブログ

事業本部長のブログ 「トムブログ」

福祉現場におけるスタッフの不満について一考察

2014-02-25
 現場で起こるスタッフの不満について、すべてに当てはまるわけではありませんが考えることがあります。まず、不満を抱えることは必ずしも悪いことばかりではないと言うことです。不満を抱えることは、何かしら現状に対して改善したいことを認識できているということだと思います。要は改善しなければいけないことは分かっているが、その方法が分からないのか、方法を知っているが、「何らかの障害があってその改善ができない」ということが不満になっているのだと思います。
 
但し、不満を持っている内容が他のスタッフと共有できないものなら、それは個人の抱える問題に起因している課題と組織の課題が混然となっているのだと思います。このような状況は改善に前向きになることが困難になり、良い状態とは言えません。多くはそのスタッフが職場で孤立しているか、組織で仕事をすることに向いていないパーソナリティを有していることが多いように思います。
 
また、組織の課題と自分の能力不足を整理することができないことでよく起こることは、その不満を他のスタッフにばらまくと言う状況を引き起こします。この状況は、職場の雰囲気を途端に悪くし、スタッフのモティベーションを低下させ、利用者への支援にも悪影響を及ぼしてしまいます。
 
自分が抱える不満について、まず、自分の能力に起因する問題なのか、組織の課題なのか整理分析し、自分の課題ならスキルアップの手立てを考え、組織の課題なら、少しでも改善できる方法はないのかということを他のスタッフと考えるべきです。そして、その課題を改善する方法を見いだし、何らかの改善ができたならそれは現場が「現場の力」を持ったことになります。また、その課題をチームで共有し、みんなの課題にしていくプロセスも「現場の力」だと思います。そしてできればその課題について改善するためのリーダー役になることができれば、職場にとっても本人にとっても成長する機会になります。このような「現場の力」をいっぱい持ったスタッフを育てなければ、利用者支援の質は高まらないものだと思います。なかなかこのようにはうまくいきませんが・・・・。
 
実のところ、若いころの私は現場に対する不満を抱える名人で、皆に大変迷惑をかけたと実感しています。その反省の思いも込めて、愛情を持って不満を抱えるスタッフに接したいと考えています。
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