事業本部長のブログ 「トムブログ」
対人支援専門職(ソーシャルワーカー)の成長に欠かせない姿勢って?
2014-08-16
カテゴリ:トムブログ
当法人でも毎年、職員を採用する機会があります。どんなベテランも始まりがあり、成長のプロセスがあります。私がこの業界に入職して、30年以上が経過しました。そこで私なりの意見になりますが、対人支援専門職の成長について思うことを述べたいと思います。
この経験には福祉系の専門学校や大学の養成校に勤めていた時に多くの学生と出会い、その学生たちが養成校を巣立ち、実践者として活躍している状況も判断の基準になっています。
対人支援専門職に必要な共通する姿勢について
① 自分の仕事を検証する力と人に責任を転嫁しない姿勢、言い換えれば謙虚さになるのでしょうか・・・。
② 貪欲な知識欲、向上心
③ 協調する力(協調性があり、スタッフと連携できる力は利用者と信頼関係を結ぶことができる力とほぼ同一)
④ 損得を時には超える仕事に関する頑固さ(クライエントに誠実であろうとするが故にロイヤリティに逆行することもあるが、他のスタッフや利用者からの信頼されることに繋がる。但し、自分勝手な正義を振りかざすとやがて孤立することになる。正しいことや正義は一つではなく、立場によって正しいことや正義に差異があり、存在することを忘れてはならない。)
⑤ 連携する力(連携は1+1=2以上になること、連携相手の連携力も加算される。)
⑥ 人を上手に使い、自分も上手に使われる術を持っている
⑦ 支援する力は基より、人間力も備えていること(ソーシャルワーカーの成長は専門分野の成長と、人としての成長が不可欠であり、一体だと自覚すること。)
⑧ 多くの対人支援専門専門職は「支援する力」は備えているが自分が支援される存在だと自覚に欠け燃え尽き症候群に陥る傾向があります。確かな人間力の持ち主は時には助けられる存在としての自分も受け入れることができ、「助けられ上手」であることもとても大切な要素になる。
さらに要約すると、支援者に必要な力は、支援力、共感力、連携力、協調する力、時には妥協する力、物事を多面的に捉える力、柔軟に受け止め、対応する力、許す力、忘れる力、緊張する力、緊張を緩和する力、自分も支援を受ける存在だと認識する力、そして何より人として魅力があること、思うままに書き綴るとこのようになってしまいます。